特許等を受ける権利の発生

産業財産権4権と、著作権とで、原始的な権利の発生の仕方が異なると
理解する。

(1)特許権等では:

発明等の完成の時点で、特許等を受ける権利が発生する。

しかし、この権利は実質的な財産権等ではなく、「出願」~手続~「登録設定」、
を経て、特許権等の実質的な財産権に、「昇格」する。

(2)著作権では:

著作物の創作の時点で、著作権が発生するが、著作権は、この時点で、財産権と
人格権が発生する。

そのため、著作権は、「無方式主義」と呼ばれて、特許等で必要な審査などの手続を
経ず、権利が発生する。

(3)権利の比較

特許権等と著作権の権利の比較としては、権利の発生から比較すると覚えるのに
混乱すると思えるので、

 A.特許権等を受ける権利については、産業財産権4権の特別な例として覚える。

 B.特許権等では登録設定が完了して実質的な権利の発生した時点と、著作権を
   比較するのが考え安い。

A.特許権等を受ける権利

  発明等の完成により発生

  発明等の完成に寄与した者にのみ、発生する
   
    *法人は、完成に寄与できないので、法人には発生しない
      (出願人と混同しないこと)

  譲渡が可能

    *自然人から法人へ譲渡することで、法人が出願する権利が発生する

    *複数への譲渡が可能であるが、「出願」のみが、第三者に対抗できる


  質権・抵当権の目的とすることはできない

    *特許等を受ける権利、は、明確な公示がないため、取引の安全性がかけるため。


以上、特許等を受ける権利の発生について。


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