保護対象の定義(意匠)

意匠法における意匠の定義と保護対象の範囲を理解する。また、意匠の「注
意すべき」定義事例を提示し、それぞれについて理解する。

★☆ 第11号 2009年6月12日 発信 --------------


          ~ 保護対象の定義(意匠) ~


------------------- by 特許調査パーソン ☆★

■意匠法における「意匠」の定義

 ・物品(物品の部分を含む)の「形状」「模様若しくは色彩」又はこれら
  の結合であって、「視覚を通じて」美感を起こさせるも

 ・物品の操作の用に供される画像であり、物品等に表示されるもの

   *物品がその機能を発揮できる状態にするために行われるもの)

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★理解のポイント
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 1.デザインにおいて「視覚的な美観」を感じるデザインのみ。

   ・触覚も含む、他の感覚は不可。

   ・「需要者」が美観を感じるもの。

 2.機能を発揮できる状態にする画像の代表格としては、

   ・録画装置における録画操作パネルに表示されるデザイン等。

   ・OSや一般的なアプリケーションソフトの画像は、装置を起動した
    りする訳ではないから保護対象外と考える。

 3.デザインコンセプトのみ、は不可。

 4.特殊な意匠

  (1)部分意匠

     ・製品の特定の部分のデザイン。

  (2)組物意匠、機能的一体物

     ・多物品の組合せにより統一的な美観を有するデザインのため、
      セットで一意匠として保護。

       *例えば、1本は平凡なデザインのスプーンであっても、
        セットにすると統一的な美観を感じるもの。

       *靴や靴下などは一対で一意匠

  (3)動的意匠

     ・機能に基づいて変化する(動く)デザイン

       *回転している状態のデザインが美しいコマ。

       *各パーツを折り曲げることで自動車からロボットへ変形
        するようなおもちゃ。

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★関連事項★
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 1.登録要件として

  (1)工業的手法により量産可能であること。

     ・自然が生み出した造形美は、量産不可能のため、不可

  (2)市場で流通する動産であること。

     ・不動産も、量産化が不可能との考えから、不可。

     ・門扉など、「売買取引の時点で動かすことが可能」なものは、
      不動産的ではあるが保護対象

 2.部分意匠は出願のタイミングに注意

  (1)1つの製品で全体意匠、部分意匠を出願する場合、

     ・同一出願人であること。

     ・全体意匠の意匠登録公報が発行される前に、部分意匠を
       出願すること。

 3.著作物との仕分け

  (1)基本的発想として、量産品が「意匠」、一品物が「著作物」

     ・実用品としての応用美術は、美術の著作物として、著作権法
      でも保護され、多重に保護される。

■■次号の予定は...

商標法における商標の定義と保護対象の範囲を理解する。また、商標の「注
意すべき」定義事例を提示し、それぞれについて理解する。

★☆ 第12号 2009年6月13日 発信 --------------


     ~ 保護対象の定義(商標)~


------------------- by 特許調査パーソン ☆★

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