保護対象の定義(著作物)

著作権法における著作物の定義と保護対象の範囲を理解する。

★☆ 第13号 2009年6月14日 発信 --------------



     ~ 保護対象の定義(著作物)~



------------------- by 特許調査パーソン ☆★


■著作権法における「著作物」の定義

 ・思想又は感情を創作的に表現したものであつて、

 ・文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの

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★理解のポイント
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 1.思想又は感情を創作的に表現したも

  (1)思想、感情の創作物

     ・特許における発明と大きく異なる点は、産業上の利用価値
      などは問題にならない。
  
     ・特に「意匠(工業)デザイン)」との仕分けは大切で、

        量産品:意匠 ⇔ 一品物:著作物

      と考えたりもする。ただし、重複して保護されるケースも
      多い。

  (2)表現の必要性

     ・紙(媒体)に書いたり、写したり、口に出して読んだり、
       声に出して歌ったりすることが必要。

     ・文字、記号、音、色、等により表現すること。

       *頭の中のアイデアだけでは、保護されない。

 2.文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの

  (1)産業や工業等の範囲とは異なるものという意味であり、厳密
     に文芸や音楽の範囲と規定されているわけではない。

     ・倫理性、道徳性は求められない。

       *著作物を無断で改変して二次的著作物を創作した場合で
        あっても、著作権の侵害にはなるが、二次的著作物は著
        作物として保される。

  (2)工業的な実用品であっても、芸術性の高いものは著作物とな
     り得る。

     ・知的・文化的精神活動の所産全般を指す、判例あり。

       *審査により著作物か否かが決定される訳ではないため、
        オリジナリティのある創作物はすべて著作物と考えてお
        いたほうが良い。

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★関連事項★
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 1.公益上の制限を受けるもの

  (1)条約、法律、命令(政令・省令など)、条例等の一切の法令。
    
     ・外国の法令も含む。

  (2)国・地方公共団体の機関又は独立行政法人等が発する告示、
     訓令、通達その他これらの類するもの

     ・各種の「***白書」などの調査報告書は、著作物として
      保護される。

  (3)裁判所の判決・決定・命令・審判、行政庁の裁決・決定で、
     裁判に準ずる手続により行われるもの

  (4)国・地方公共団体の機関又は独立行政法人等が作成する、
     (1)~(3)の翻訳物及び編集物

     ・但し、「一般人によるものは保護」される。

  この規定は、一般大衆に広く周知し、利用してもらうという考え方。


■■次号の予定は...

★☆ 第14号 2009年6月15日 発信 --------------


     ~ 定義事例(著作物)~

著作物とは知的・文化的精神活動の所産全般を指す判例もあり、その定義
は広範囲に及び、条文による定義だけでは理解が不足しがちである。その
ため、別途定義事例を提示し、それぞれについて理解していく。

------------------- by 特許調査パーソン ☆★

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