定義事例(著作物)

著作物とは知的・文化的精神活動の所産全般を指す判例もあり、その定義
は広範囲に及び、条文による定義だけでは理解が不足しがちである。その
ため、別途定義事例を提示し、それぞれについて理解していく。

★☆ 第14号 2009年6月15日 発信 --------------


     ~ 定義事例(著作物)~


------------------- by 特許調査パーソン ☆★


■著作権法における「著作物」

 1.著作権法における、「著作物の例示」

  (1)言語の著作物
     ・小説、脚本、論文、公演、その他
     ・俳句、準ずるものは、短いが、言語の著作物

  (2)音楽の著作物

  (3)舞踊、無言劇の著作物

  (4)美術の著作物
     ・絵画、版画、彫刻、その他

  (5)建築の著作物

  (6)図形の著作物
     ・地図、学術的な性質の図面、図表、模型

  (7)映画の著作物

  (8)写真の著作物

  (9)プログラムの著作物
       *プログラム言語は著作物ではなく、取決め

 2.二次的著作物

   ・著作物(原著作物)をベースに、「翻訳」「編曲」「映画化、
    アニメ化」、・・・、をし、創作性のある著作物。

 3.編集著作物

   ・素材自体がありふれていても、素材の選択、配列、に創作性を
    有する著作物。

 4.データベースの著作物

   ・情報自体がありふれていても、情報の選択、体系、に創作性を
    有する著作物。

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★理解のポイント
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 1.思想又は感情の「創作性」「表現されている」ものはすべて著作物
   と考え、且つ、倫理性、道徳性も問われない、基本原則に注目。

  (1)図形の著作物 「地図」

     ・縮尺、配色などに創作性(個性)を発揮して製作できるため、
      著作物となる。
  
     ・白地図など、例外的に創作性(個性)はないものもあり、保
      護されない地図もある。

  (2)映画の著作物

     ・映画の効果、すなわち、視覚的効果を生じるものは映画の著作物

       *テレビゲームソフトが映画の著作物と認定された判例あり。

         **但し、権利範囲が少しことなる(後出)。

  (3)写真の著作物

     ・構図、露出、などの選択が撮影者の創作性があるため。

       *証明写真、防犯カメラ画像、は創作性はないと判断。

        **上記についても、社会通念を超える異常な利用に対
          しては保護対象。

 2.第十条に列挙される著作物は、単なる例示と考える。

   ・著作権においては、定義の理念が大切、であると考える。


 3.著作物と認定されにくいものもある。

   ・漫画、アニメの「キャラクター(性格、人格)」自体は認定さ
    れないと考える。

     *キャラクターの具体的な絵などが著作物となる。

   ・キャッチフレーズ、スローガンなど、短いものも認定されにくい。
 
     *「新聞の見出し」も著作物ではない判例。

       **新聞は事実に基づくものではあるが、背景、見込等を
         利用し、創作性があるため著作物である。

     *俳句、準ずるものは芸術性があるため、原則的に著作物。

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★関連事項★
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 1.それぞれの著作権

  (1)著作権は、複数の権利(支分権)の束で構成されている。

  (2)それぞれの著作物はそれぞれの支分権により保護されるため、
     それぞれの著作物の定義を良く理解しておく必要がある。

     ・著作物の「利用」のされ方が、著作物の種類に依存する。そ
      のため、著作物自体の保護方法が異なざるを得ないのでは。

■■次号の予定は...

★☆ 第15号 2009年6月16日 発信 --------------


     ~ 保護対象の定義(品種)~

種苗法における品種の定義と保護対象の範囲を理解する。また、品種の「注
意すべき」定義事例を提示し、それぞれについて理解する。

------------------- by 特許調査パーソン ☆★

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